地球のほぼ裏側から・・・

ジャマイカの現状

週が明けて、ジャマイカはギャングスタのドン、Christopher "Dudus" Cokeをめぐり、国中が大騒ぎでした。
というのも、Dudusという人はジャマイカのダウンタウンエリアを仕切っているのですが、このギャングの資金はアメリカに流しているコカインや大麻などのドラッグで稼いだお金と言われているほどアメリカに莫大な量のドラッグを流し、またそれに関する殺人事件にも関与していると言われているのです。

シャワーポッセとよばれるギャングスタ業をアメリカを中心に広げており(先月にはトロントで80人位の手下が捕まった)、アメリカ政府から、こいつを捕まえない限り、アメリカのドラッグの蔓延は防げない、捕まえてアメリカに引き渡さないとジャマイカがどうなるかしらないよ、と脅され、またジャマイカの首相はその引き渡しにサインをすることを要求されていたのです。

数日前からずっと、首相の辞任を要求する記事が新聞の一面になっていたり、ブルース(首相の名前)辞めろ!活動がFacebookであったり、国民からの声が大きくなっていました。

貧乏な国、ジャマイカは、IMFから多大なお金を借りていますし、ジャマイカ人がアメリカに行く際にはビザの取得が必須です。これらがなくなってしてしまったら???海外への輸出物の少ないジャマイカは外貨は稼げなくなり、人々の希望がなくなり、ジャマイカはますます貧しくて危険な国になることでしょう。ジャマイカはいまやアメリカなしでは生きていけないのです。少し前には見せしめのためか、レゲエアーティストの数名がアメリカのビザを剥奪されています。

そして今週月曜日、お昼過ぎに「首相が引き渡しにサインしたらしい」との噂が流れました。

これにより、街中が大混乱。
起こりうる出来事を考えると、誰もが一瞬でも早く帰りたい、というモードに。
何が起こりうるかというと、Dudusの手下たちが怒り狂って彼を捕まえようとする政府や警察を襲撃する、もしくは、アメリカ大使館やアメリカ国籍を持つ人たちを襲撃する、ということ。想像するにガンを持った若者達が襲ってきそうで恐いです。

この情報を受けて、まず企業のビルや官庁系の建物がたくさんあるNew Kingstonの各オフィスが早めに仕事を終え、帰宅しました。ここでこの情報が大きくなり、私がいる、Half Way Treeも騒然とし、周りの人たちが次々とお店を閉め始めました。私もいつもより1時間早く閉めたのですが、冷蔵庫がからっぽだったのでスーパーに寄ると、いつも8時閉店のところ、本日は6時で閉店しますとのこと。

こんなこと、ハリケーンのときくらいじゃないかと思うほどのざわざわ感。帰宅すると大使館から在留者向けに注意喚起のメールが来てたのには驚きました。

7時になりニュースを見ると、今日のパニックについて報道。そしてその情報がその時点では噂であることや、噂を信じないようにという注意、また、8時半から首相の国民への演説があるとのお知らせがありました。

8時半を待つと、自身の力の至らなさについて謝罪、そしてDudus引き渡しの書類にサインする、ということを明かしました。ただそれがいつか、というのは知らされぬままでしたが。

結局、翌火曜日にはサインをしたのですが、今後ダウンタウンエリアには足を踏み入れるなんてこと、恐ろしくてできなくなりました。昼は大丈夫でしょうけどそれでも行かないだろうな。

ジャマイカの貧しいエリアは私達が思っている以上に貧しく、外国にいるファミリーのサポートや、住んでいるエリアのビッグマンのサポートがないと暮らしていけない人もいるそうです。(いまだに盗電があります)

かわいそう、と思う半面、私は、その原因のひとつは奴隷時代の名残、「受け身体質」だと思っています。
誰かがなんとかしてくれるから大丈夫、を頼りに、人からお金をもらおうととりあえず乞う人もいますし、下半身にだらしなく、子供は無責任に作るし、それにより教育も経済的な確証もない人たちが子供を育て、貧乏で悪い道へ行ってしまうことが多いのです。日本は片親の子には自治体からのサポートがありますが、これは税金を払っているからであり、ジャマイカにはそんな援助、まったくありません。それは「結婚」というスタイルが完全に普及しきっていないからです。「男は信頼できない。よそで女を作るから結婚はしない」だって。それが悪循環を産んでるのに気付いていないのですけどね。

自分だけを見てくれる男をつかまえる、もしくは自分だけしか見えなくなるような魅力的な女になろうとする、ということは考えていません。つまり人のせいなのです。

ああああ、もうあげればキリのない問題。
ジャマイカ人はよく、"Jamaica no problem"と言います。でも実際"nuff problem"じゃん!と言うと「そうだよ、問題は山積み、でもね、その問題から離れ、ただ自分のできることをすればいいの。Just live your life.そしたらno problemになる」って。ええええ〜〜〜それって単に問題から逃げてるだけじゃん、根本はまったく解決されていないじゃん、と言ったけど、そこからはもう私の考える領域ではないことがわかりました。解決できない、それだけ。何を言っても結局変わらない。そして彼らは自分が変わるということはあまりしません。

といっても、憎めないジャマイカ人。私は中身はもちろん、外見はどこからどうみても外国人ですから、そんな彼らの文化や習慣を学んで理解し、自分の中で消化していくようにしています。郷に入っては郷に従うけど、同じように?ジャマイカ人みたいにしようだなんて思う必要はないと思います。それこそ猿真似じゃないかなぁ、自分らしさを忘れずにいることが、世界のどこにいても大切な事だと思います。

とにかく、この人々の不安が解消されますように。くだらない殺人はやめて、みんな平和に生きようよ〜(そう簡単な事ではないけど、平和を祈らない人はいないはずです)
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by af_daba | 2010-05-19 23:05 | Life

縁あって住むことになった地球のほぼ裏側、ジャマイカで、私ことdabanが目で見た、感じた日常をおとどけしまーす。ゆるく、時にあつく。第5シーズンに突入しました。
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