地球のほぼ裏側から・・・

カテゴリ:Book/Movie( 39 )




おすすめ漫画

久しぶりの更新なのに、いきなり漫画の話題・・・

というのもインターネットで読める漫画(オフィシャルにです)でとても気に入っているものがあるのでご紹介します。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。宮川さとし
http://www.kurage-bunch.com/manga/ikotsu/
著者の方が実際にお母様を病気で亡くされたお話を綴っています。闘病生活やお母様との思い出、ご本人の想いが心にずんと来ます。「母」というものの存在、ちょっと冷たくしてしまう時の心境、失ってわかる存在の大きさ(私はまだ母は健在ですが)共感できる部分も多く、嘘や気取った感情なくこの漫画を、お母様との大切な時間として描かれたんだと思います。ちょうど最近最終回が公開になりましたが、1話から絶対に読んで欲しいです。

インドでキャバクラ始めました(笑)沼津マリー
http://www.moae.jp/comic/indodekyabakura
その名の通り著者がインドでキャバクラを始めるという話。嘘みたいなほんとうの話みたいです。土地はもちろん、人種やビジネス習慣など様々な違いがあるなかでのキャバクラのママ生活。といっても著者がまだ20代前半の頃にやってた話みたいです。ジャマイカと通ずるところもあってなんだか面白い。画のタッチも雑そうだけど凝ってるのが好きなところです。ほぼ毎日更新されているようです。

独身OLのすべて まずりん

http://www.moae.jp/comic/dokushinol
結婚できてない、アラサーOL3人組のお話。ぶっ飛んでて純粋に面白いです。女子ならではのエピソードも多く、笑っちゃう。説明はあんまり必要ないくらいわかりやすい!

どれもすごく気に入っています。
でも、母を亡くしたとき〜、は心構えが必要です。ハンカチ必須!

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by af_daba | 2014-07-11 10:35 | Book/Movie

印象に残った本

時々図書館で本を借りました。

明日の空

貫井 徳郎 / 集英社


若人の話。
3人の視点で描かれていて、すっかり引き込まれました。恋愛の話も少しあるんだけどそうではないから、読んでて楽しい。

すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)

益田 ミリ / 幻冬舎


この本大好き。
独身のすーちゃん、自分探しをしたくて、でも何をしたらいいのか、見つからぬまま日々は坦々と過ぎて行く。仕事を終え、家に着くと、もやもやと考えてしまう。でも、「自分探し」ってなに?自分は一人だけなのに、自分が自分を探してどうなるの?と気付くのです。
マンガ形式なので読みやすいのですが、シンプルながら、私の心に突き刺さるフレーズがいくつかありました。


そうそう、別の所で今日見つけた言葉、
Life isn't about finding yourself, life is about creating yourself.
確かに。

図書館では新刊を読む事がなかったので、古い物や少し前の物が多かったのですが、直感で本に手を伸ばしてみると、世の中の本にOL(もう死語?)が主人公の話の多いこと。背表紙に書かれているあらすじを見て、OLが主人公の場合、99%は恋愛の話じゃないでしょうかね。すかさず本棚に戻します、私。

なんだろ?恋愛小説を読みたい気分には全然なりませんでした。

時雨の記 (文春文庫)

中里 恒子 / 文藝春秋


でも、ずっと持ってるこの本は大人の恋(つまり不倫)なのですが、昭和時代の話で、言葉のひとつひとつや、彼女の暮らしの、シンプルだけどとても丁寧であること、そしてそれが文章からイメージできる表現方法がとても好きで、何度も読んでいます。
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by af_daba | 2011-12-17 03:23 | Book/Movie

パパラギ

久しぶりにこの本を読みました。
あとで感想を書きます。

パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集

岡崎 照男 / 立風書房


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by af_daba | 2011-08-14 19:33 | Book/Movie

[更新] 最近観た映画

観た映画の事を記録。全部ケーブルテレビで放送されていたのを観ました。

ソーシャル・ネットワーク (デビッド・フィンチャー 監督) [DVD]


この間日本に帰ったとき、飛行機の中で暇過ぎて2回も観たけど、改めてもう一度。
この映画って、テンポの速さを出すために皆早口で話してるんだって。だから聴き取るのも大変だったけど、飛行機の中で観た時、吹き替えでも観てたから今回は楽だった。話も知ってたし。
Facebookがどうやってできたかを、この発案者でありCEOであるマーク ザッカーバーグが訴えられた裁判のための証言として、当時の話と合わせながら展開していく。
アイディアが形になり、さらにそれが組織になり、お金になって行く。ただ、問題はそこにある誘惑や裏切り、人間としてナシだろー!って事もこの人はアリ。それも "I don't give a fu*k."彼は普通の人と比べられないくらい(ハーバード大だし)頭のいい人なんだろうけど、ひとつの事に執着してしまって人を傷つけてもあまりその痛みがわからないみたい。この映画では、NAPSTERという音楽配信会社の社長役として、ジャスティン ティンバーレイクが出ています。ブリちゃんやキャメロン ディアズの元カレで、歌も歌えて、演技も出来て、コメディも◎です。今作では超やなヤツーーー!と思うほど役になりきってたので、素晴らしかったです。

ジュリー&ジュリア [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


前から観ようと思っていたのに、劇場での公開を逃し、また、テレビでも何度もやっていたのに、頭から最後まで観るのが今回が初めてでした。
旦那さんのフランス駐在についていくことになったジュリア・チャイルドは、フランスでル・コルドンブルーのプロフェッショナルのクッキングクラスに通います。もちろん周りはみんなシェフたちばかり。そんな中で混乱しつつも、an American in Paris、頑張っちゃうのです。その混乱っぷりは、ジュリア役を演じるメリル ストリープがかなりはまっています。そんなジュリアの書いた料理本を、何か熱中できる事がないかと探していたジュリー・パウエルが見つけ、本に載っている500以上のレシピを1年で作り、ブログに掲載する、というプロジェクトを始めるのです。二人の女性、それも1960年代のジュリア、そして現代のジュリー、両方の話が交互に展開されます。
どちらも料理に対する情熱はもちろん、食べる事の楽しさ、美味しいものを食べるのは、大切な仲間とが一番!ということを教えてくれます。ただ、もっと料理を見たかった。実際の料理があんまり見えないんですよ。最後には驚きの展開がありますが、それは見て感じてください。ただ、残念ながらこの映画の一番の見どころは肝心のストーリーよりも、メリル ストリープの演技なのです。

ノトーリアス・B.I.G.(特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


お次は97年に亡くなったNotorious B.I.G.の映画。彼がNYはブルックリンで育ち、ストリートからマイクを握り、スポットライトを浴びるスターになって行く話なのですが、当時激しかった西(ウェッサイ)との敵対心(特に2 PAC)とその関係や、当時の彼女、リルキムとの関係、フェイス エヴァンスとの結婚、そして浮気などの色恋沙汰も含まれています。最終的には誰かに殺されるのですが、その直前に2 PACが殺されたこともあり、何か東西の抗争が関係しているのではないかと言われています。また、犯人はまだ見つかっていませんが、去年、確かこの事件に関する捜査が再開されたはずです。
今もなお続くギャングスタたちの抗争、銃、ドラッグなど、縄張り争いで命を失ったらいけない、と思わずにはいられませんでした。アメリカの西と東なんて離れてるんだからさ、いいじゃん、お互いシナジーで高め合って行けば、とかダメですかね?

シャタ ギャング・オブ・ジャマイカ コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


そして最後に・・・駄作。ジャマイカの映画です。Shottasというのは、今しらべたら、ジャマイカのスラングでは、ギャングスタという意味だそうです。まあその通り、ギャングスタ映画です。この映画では、出て来るギャング達が、お店などに入っても、気に入らないといきなり店の人を撃ってしまったり、あり得ない荒さを表現しています。こんな事がジャマイカで起こってると思われたら命がいくつあっても足りないし、いくらフィクションとはいえ、この映画を作る時に、これを観た外国人がどう思うかとか考えなかったのかな、と思うほどジャマイカが怖い国として描かれています(作ったのはジャマイカ人だろうに)。内容はあまりありません。ほんとに残念なくらい。

ノトーリアスB.I.G.の映画しかり、「悪」を描く(本や映画)、取材する(ドキュメンタリ)、自分たちのいる場所では経験できない事が多いので、かっこよく映ることもあり、その実情を覗き見たいという需要はあると思います(日本だったら任侠映画が相当するかな)。が、黒人に関しては、粗野、こわいというイメージがなかなか払拭できないのはこういった映画の印象も大きいはず。

他にもいくつか映画を見たのですが、一番面白かったのはFacebookですね。自分が使っているのもあり、その背景をうかがい知れたのは興味深かったです。
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by af_daba | 2011-08-01 22:53 | Book/Movie

まだまだ夏目漱石

相変わらず、夏目漱石を読んでいます。

門 (新潮文庫)

夏目 漱石 / 新潮社



それから (新潮文庫)

夏目 漱石 / 新潮社



今回は書くのが面倒なので、あらすじは省略しますが、特に「門」が泣けました。
夫婦ふたりの生活、それも過去に、友人の妻を奪って(妻もこの主人公を好きだった)幸せになった、というのはいいことではありませんが、とにかくこの妻が当然昔のタイプの女性なので、控えめで、慎ましい、贅沢を言わない、でも強い人で、素敵でした。

文句ばっかり言ってる私とは大違いだな〜と反省しました。言いたいことを言わずに我慢するのがいいかどうかは別として、おおらかな気持ちで見守っていられる寛大な心が必要です。

『門』は、『それから』の夫婦のその後を描いた物なのですが、実は・・・また逆さに読んでしまったという。この間も東野圭吾の時にやってしまいました。。ハハハー。

ちなみに、『三四郎』、『それから』、『門』が夏目漱石の前期三部作と言われているんだそうです。(いずれも1900~1910年の間に書かれています)

話にはこの時代独特の控えめさや、暗さがつきまとうのですが、季節や自然、東京の街並、人の心の動きをあらわす言葉の遣い方に、丁寧かつ美しい日本語を使っており、ひとつひとつ想像しながら読み進めていくのも楽しいです。

ところで、これをジャマイカで読んでいると、難しい言葉の意味や、読めない漢字にぶつかったとき、隣に座ってるおばちゃんに思わず聞きそうになるという、変な間違いを起こしそうになります。「おっと、この人たちは日本だったらこの漢字読めるような年だけど、日本語わかんないんだった!」と気付きます。冗談じゃなくてほんとに!
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by af_daba | 2011-04-12 22:49 | Book/Movie

こゝろ / 夏目漱石

こころ (新潮文庫)

夏目 漱石 / 新潮社


こころ / 夏目漱石 を読了。
自分の記録のためにここに書いておくので、興味のない方はスルーしてくださいね。長いし。
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確か、中学生のとき読んだと思うのですが、その時はこんなに考えさせられませんでした。それはこの話の深さが、中学生の時以降、たくさんの時間経て、経験したことでわかるようになったからでしょうね。そう思うのは本に対してだけではなく、若い時に訪れた場所、たとえば修学旅行の行き先で出会った歴史的文化財、自然、10代の終わりに初めて行ったヨーロッパ、特にフランスで見たものは、興味の幅が狭かっただけに、いまいち感情を奮い立たされませんでした。でも、今行ったら!!!それはそれは大興奮で、事前にさらに勉強や下調べしてから臨むでしょう。なのでもっと年を取ってからの旅行ってとても意味のあるものになりそうで、いつか行けると思うと楽しみです。

もちろん、若い時に行って、刺激を受ける、自分の人生観に影響することは、とても素晴らしい経験だと思います。

さて、本題に戻りますと、この”こころ”は純文学というくくりに入るそうで、純文学の定義というのは、Wikipedia先生によると、以下の通りとなっています。

純文学(じゅんぶんがく)は、大衆小説、あるいは小説一般に対して、商業性よりも「芸術性」・「形式」に重きを置いていると見られる小説の総称とされる。

あらすじは、とても長い話なので、大きく3つにわけてみます。

1. 『私』と先生
ある夏、大学生の『私』は、鎌倉で先生に出会う。先生を知りたいと思う純粋な気持ち、知り合っていけばいくほど、ぐいぐいと先生の世界に一方的にのめりこんでいくさま。一方で、先生は彼に会ったことが特に彼の生活に影響があったとも思えぬ、一見、無関心にも見える態度。けれども時間が経つにつれて『私』は先生に正直に、真面目にぶつかっていく。そして『私』は真面目に人生から教訓を得たいのだと打ち明ける。それに同じだけの誠意をもってぶつかろうとする先生。「あなたが真面目であるなら、私もいつか私の闇について話しましょう、でもそれは今ではない、その時が来たら」と。
*なお、先生は、『私』から先生と呼ばれているけれど、特に仕事をしていない、この頃『高等遊民』と呼ばれていた、仕事をせず、本を読んだりして過ごしていた有閑人。なんとまあ贅沢な位(くらい)でしょうか。

2. 『私』と父
父の容態がよくなく、国に戻って家族との時間を過ごす『私』。そこで両親と『私』の居場所(田舎と東京)による温度差を感じたり、将来の事を考えていると、父の具合は悪化し、危篤を迎えてしまう。ところが病床の父を見守っているところに先生からの速達が届く。それもかなり分厚いもの。嫌な予感を感じた『私』は席を立ち、手紙の封を切る・・・するとそこには「この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世には居ないでしょう。」と書かれている。慌てて汽車に飛び乗り、そこで先生の手紙を読む。

3. 先生と手紙(遺書)
先生のこれまでの人生(両親を亡くしてから、頼れるはずであった叔父に遺産のことでだまされてしまう)と、それを捨てて東京に渡ってから始めた下宿生活の事を語る。そこには未亡人である奥さんとその娘(お嬢さん)がおり、時間をかけつつ3人の関係が非常によくなってきたところで、先生はお嬢さんに恋をする。また、住まいに困っていたKという友人を、彼の取り計らいで同じ下宿に住まわせる。ところが、普段無口なKがある日、彼のお嬢さんへの恋心を先生に打ち明けるのだ。突然の告白に驚き、震え、同時に先制されたと言う焦りを感じ、窮地に追い込まれた先生は、Kには平静を装いつつ、裏では奥さんに「お嬢さんを嫁に下さい」と言う。奥さんは了承したものの、なかなかKに言い出せない先生。だがそれをよそに奥さんはKにその事を話していたのである。それを知った先生はKに自分の気持ちを伝えようと決意するも、その決意むなしくKは翌日に自殺をしてしまう。
何も知らず悲しむ奥さんとお嬢さん、そして大学を卒業した後、先生はお嬢さんと結婚。だがその後悔と罪悪感、生きている意味がないのではないかと繰り返される疑問は長い間消える事はなく、明治天皇の崩御、乃木大将(明治時代の軍人)をきっかけに自決する事を決心する。。。。


■読み終えて
先生の重い、だけど忘れることのできない過去、暗闇。うーん。一人の人を、それも親友を、絶望の末に死なせてしまっているのだから、重くないわけがない。
『私』の若さゆえの純粋な好奇心と、先生に対して謙虚かつ正直である姿は好感が持てました。1の中で『私』が先生に対し、自分がこころの底から真面目であることを誓った時、『私』は息詰まる先生にほんの少しだけ、少しだけ、温かい光のようなものを与えた気がします。だから旅立つ前にこの手紙を『私』に残そう、自分がこの世でたった一人、信頼できる相手になってほしくて、こんなに長い手紙を、長い時間をかけて、そして死ぬタイミングをずらしてまでも書いたのでしょう。

非常に重くて暗い話ですが、いろいろなことを考えさせられる優れた作品だとおもいます。現代の恋愛とは違って、振られたら次探そ、というわけにいかない、真面目な時代です。だからこそ一人ひとりの気持ちがとても大きく、相手の気持ちで左右されたり、苦悩したりしていたのでしょう。

■先生の気持ち
自分のKに対する親切心が思わぬ展開を生んでしまったことへの強い後悔と嫉妬心。先制でヒットを打たれ、そのショックで空振りはおろか、バットさえ振れなくなってしまうほどのわなわなとした感覚。わからなくもない。だけど、強がってKに「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と言い放ち、その隙をついて陥れてしまった先生は最低。それも正々堂々ではなく、こっそりと裏取引だなんて。

でも、それは作中で本人も言っていたように、「策略で買っても人間としては負けた」わけで、卑怯だ。さらにKの自殺のほんとの理由を奥さんにも、お嬢さんにも打ち明けないまま結婚してしまったこと、また結婚してからも、お嬢さん(妻)が悲しむからいうけれど、というよりも、きっと自分を軽蔑するからと思って最後まで言わなかったことは、自分をよく見せたいがためのエゴイズムでしょう。たとえそのことを一生後悔しながら、生きていく事を覚悟したとはいえ、結局奥さんを残して先に逝ってしまうのはずるい。

■Kの気持ち
勇気を出して打ち明けたのにもかかわらず、最も信頼してきた友に裏切られたら、、、失恋で終わることのできない事実と絶望感。うぅ想像するだけで悲しくなってしまう。失恋だって、明日目が覚めても、昨日の事は現実で、夢ではない、あのどうしようもできない、一生立ち直ることができないんじゃないかと思うほどの悲しい気持ち。現実から目を背け、ずっと寝ていたいと思ったことがあります。それでも食欲だけは失せないのがわたしのなんですけど(笑)

■時代背景とか
この時代の人たちが、今生きていたら、また違う物になっていたかもしれないし、繊細な人はいつの時代も繊細なのかもしれません。しかしこの時代、作家先生や外国の画家や音楽家は、悩んだ末自殺したひとが多いのが気になります。とても弱い人たちだったのかな、失望し、生きる意味を見出せなくなったのかな、と考えます。そんな時、ペンや筆、楽譜を置いて旅に出ることは難しかったのかな。独特の暗さがある。もちろんそこには自分の心の闇や、自分について考え、それが作品となって長い月日が経った後でも我々読書にもこうして考える機会を与えてくれているのですが。

今は夏目漱石の魅力に引き込まれています。続けて他の作品も読んでみようと思います。

終*
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by af_daba | 2011-04-06 22:45 | Book/Movie

青空文庫

青空文庫というインターネットの図書館があります。
iPhoneを使うようになってからこの存在を知ったのですが、iPhoneにも本をダウンドードして読むことができます。ここに載っている作品の多くは、版権が失効したものが多く、現在では多くの出版社から出版されています。また、その中には、私達が小中学生の時に推薦されていた、明治〜昭和にかけての小説がかなりあります。

大人になってから改めて読んでみたらどんなかんじなのか、二十数年の時を超えて読んでみました。内容も少し忘れかけていましたが、それぞれとても大切な事を教えてくれました。そして昔の時代背景などを想像したり、調べながら読んでいくとさらに面白さが増す気がします。それは学生の頃にはできていなかったことであり、インターネットの力のすごさを感じずにはいられません。

三四郎 (新潮文庫)

夏目 漱石 / 新潮社

こころ (新潮文庫)

夏目 漱石 / 新潮社

注文の多い料理店 (新潮文庫)

宮沢 賢治 / 新潮社

オツベルと象 (ミキハウスの絵本)

宮沢 賢治 / 三起商行



最近読み終えたのは太宰治のこの3作品。

斜陽 (新潮文庫)

太宰 治 / 新潮社

パンドラの匣 (新潮文庫)

太宰 治 / 新潮社

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

太宰 治 / 新潮社



いずれも暗さのあるお話ですが、明治〜大正〜昭和の話で、太宰治はどうしてこんなに女性の気持ちがわかるのだろう、と思わされるものでした。この太宰の3作品は、小中学生には向かない話ですが(読んでもきっと何の事やら?というくらい子供が学べる点が少ない)、100年くらい前でも、人の気持ちというのはやっぱり同じで、人を好きになる時のそわそわ x 激しいドキドキ、相手を思いやる気持ち(それを表に出さない優しさと強さ)、心と行動が伴わず強がってしまうところなどはとても共感できました。というかこういう人になりたい、とも思ったほどです。(ヴィヨンの妻)

色々な物が発展し、環境が変わってきていますが、今また古き良き時代、原点に立ち返り、長く伝えられてきている作品、本でだけでなく、物や知恵を見直すいい機会だな〜と思わされました。

この青空文庫、日本の本が手に入りにくい私にとっては非常にありがたい存在です。
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by af_daba | 2011-04-03 12:03 | Book/Movie

ショーシャンクの空に / 手紙

昨日、テレビで『ショーシャンクの空に』を観ました。
いまさらなのですが、わたし、この映画を初めて観まして、もちろん字幕なし、でも観る前のWikipediaチェックと、たまたま夫が前に観たことがあったので少し補足してもらいながらです。じゃないと私の英語力では細かいところが全然わからない!!(2年半ジャマイカに住んでいてもこんなもんです、特に学校行ったりして勉強してないし)

ショーシャンクの空に [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ


すでにご覧になった方も多いと思うのですが、何故もっと早く観なかったの、自分。って思いました。
無実の罪で刑務所に送り込まれてしまった主人公アンディ。刑務所を出るためにこっそり戦略を練り、そのために最適な方法を見つけ、コツコツと続けるそのひたむきな姿が本当に素晴らしかった(その裏には長期にわたる綿密な計画が隠されているのですが)。刑務所に入った人たちの自分の心との戦いは私達には計り知れない物でしょう。けれどもその孤独との戦いに負けなかったアンディ。雨に打たれるシーンは超・感動です。また、そんな中で仲間と過ごす時間、報酬として得たビールを飲むシーンや、刑務所内にレコードを流すシーンは人間らしさが溢れていて心温まりました。

観ながら、先日読んだ東野圭吾の『手紙』という本の事も思い出しました。

手紙

東野 圭吾 / 毎日新聞社


この本も同じく刑務所での話なのですが、主人公は刑務所に入っている男の弟です。男とその弟は両親に先立たれ、弟をどうしても学校に進学させてやりたい、その一心で強盗殺人を犯してしまいます。弟の成長とともに彼の視点で、刑務所にいる兄から送られてくる手紙に対する思い、犯罪者の家族として社会で生きて行く事の苦悩が描かれています。できることなら犯罪者やその関係者には関わりたくない、と思うのが普通だと思います。でもその人には罪はありません。自分の周りに犯罪者(特に殺人)の家族がいたらどうするだろう、と問いかけながら読みました。考えさせられる深い本で非常に読み応えがあり、また、細かい描写がさらにその状況をリアルに見せてくれた一冊です。
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by af_daba | 2011-02-17 23:18 | Book/Movie

人間の絆 / サマセット・モーム

先日、ジャマイカでよく本を貸してくれるお友達から薦められて読み始めた、人間の絆 / サマセット・モーム 全4巻を、ついに本日、読み終えました。

人間の絆〈上〉 (岩波文庫)

モーム / 岩波書店



ぜひとも自分の為に感想を記しておきたい本なので、まとめてからまた今日のこの記事にUPします。とりあえず今日読み終わったということを先に書きたかったので、今日はこれにて閉店☺

===========そして感想を書いてみました (11/09/2010) ==============

この話は、主人公のイギリス人、フィリップの、母親に旅立たれた9歳から、30歳くらいまでの物語です。時代は1800年代の終りから1900年代の初めあたりと思われます。また、著者 サマセット・モームの自伝とも言われています(少し違う部分はもちろんありますが)。

4冊もあり、本当に長い長い話だったので、あらすじを書くのも大変なので、一度書き始めてみたものの、ダラダラしてしまいそうだったので、簡潔に。

フィリップは足が悪いのですが(片足は引きずっているようです)、そのハンディキャップを持ちつつ(つまり若干の差別も受けつつ)、この21年間、自分の道を見つけるために(心の)旅に出ます。場所にしたら、イギリス、ドイツ、フランス、そしてまたイギリス。自分がハンディキャップを持っていること、悔しい思いをすること、何かに対して恥ずかしいと思ったり、優越感を感じたり、たくさんの挫折をしたり、美しいものを見て感動すること、恋をすること、そして理性とは何なのかを考えること、本当にたくさんの「人生で初めてのこと」を体験します。また、そこには苦悩がありつつも、心の友に出会い、あれこれと議論しあっては前に進んだり、元に戻ってしまったりするのです。

人の人生ですから、当然わたし自身が同じように経験してきたこともあるので、人生で初めて体験する「感覚」に対して書かれている部分は、自分が当たり前のように自然に体験したことも、客観的に見るとこういうことなのだ、と考えさせられました。(自分がいつか親になる日が来ることも想定し考えた)

が、このフィリップ、20歳頃になると恋愛に溺れ始めます。初めは恋に恋をし、10歳以上も年上の、それも著者の描写で感じ取る限り決して美しいとは思えない女性と関係を持つことに浮かれるのです。そしてその後、イギリスに移った後も、給仕の女に恋をするのです。何度裏切られても、貢いでしまう場面に「ちょっ、もーーー・・・フィリップ、アホ過ぎる」と何度思ったことでしょう。このあたりがこの本(彼の人生の)の最高に面白い部分(時期)だと思います。

もちろん、恋愛の話ではなく、彼自身の身の振り方も、ひとつの場所にとどまっていられなさすぎて「また続かない・・・」とがっかりさせられることはあるのですが、だんだんと強くなっていく彼の意志にほんの少しだけ、勇気づけられます。

後半に進むにつれ、彼の人生がどうなっていくのかを知りたくて、この本を置くことができなくなるのですが、最後の面白い部分は書かないでおきます。

誰かに読んでほしいです。どうやら長い間絶版になっていたようなのですが、再版されたようなので、お手にとってみてください。

なにより、この本についてどう感じたか、を誰かと話してみたいのです。
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by af_daba | 2010-11-08 11:11 | Book/Movie

映画 Better Mus' Come

火曜日にジャマイカ産の映画、Better Mus' Comeを観に行ってきました。



物語は、1970年後半、ジャマイカの2大政党、JLP(Jamaica Labour Party: ジャマイカ労働党といってシンボルカラーは緑)とPNP(People's Nation Party: 人民党といってシンボルカラーはオレンジ)の対立が激化しているところから始まります。

ジャマイカはこの二つの政党が常に戦っていて、かつて、この時代の政治家たちはゲットー(貧困地域)の若者に武器を与え、敵対する政党の支持者を一人でも少なくするために殺させていたと言います。そんなシーンから始まるのですが・・・

この映画には、そういった時代背景をもとに、ゲットーの"抜け出せない"生活、風景(貧しい人々の生活の面、そして美しい自然の面)、当時のファッション、そして熱い恋愛模様が描かれている映画です。

これから観る方もいらっしゃると思うので、詳しくは書きませんが、バイオレンス映画にカテゴライズされてもいいのではないかと思うほど、目を覆いたくなるようなシーン(実際覆った)も多く、これと同じようなことが実際に起こっていたのかと思うと悲しかったです。ジャマイカという国は、一見陽気で、のんきで、楽しい国に見えますが、住んでいるとその反面に独特の暗さがあることに気づきます。それは貧しさから来るものがほとんどです。

また、貧しさにつけこみ、その生活から脱出させる振りをして悪いことをさせる金持ち、それが抜け出せないループになっていることに気づいているのか気づいていないのか、足を洗えない、洗おうと思ったときにはもう遅い・・・コカインに手を染めてしまうシーンはリアルすぎてこわかったです。

とはいえ、ポイントで笑えるシーンもあるのがジャマイカらしかったです。

ちなみに、キングストンには映画館が二つあって、1つは庶民的な場所、もうひとつはアップタウンにあるのですが、一緒に行った友人がアップタウン側に近い方に住んでいるので、こちらに行きました。が、客層はどう見てもこの映画のような生活とはまったく関係ないところで生活している人たちが多かったです。庶民的なほうで観ていたら、もっと身近な反応をみることができたかもしれないと思うと、こちらに行けばよかったかも、と思いました。

この映画の予告を観たとき、すぐに"City of God"を連想しました。これはブラジルのゲットーの若者の生活、それも60年代から80年代にかけてのギャングの抗争を描いたもので、わたしの好きな映画のトップ10に入る映画です、これをだいぶ意識して作ったのかな、と少し残念な気持ちになりました。この映画もやはり犯罪に関するものなのですが、映画の見せ方(色遣いや音楽やファッション)が私好み。オススメです。当時は普通に「ブラジルってこわいところなんだ、でもオシャレでやっぱり憧れの土地❤」と思っていたのですが、ジャマイカに来てからこの映画を観たら「あれ、起こっているところがジャマイカと大して変わらない」と印象が変わったのが驚きです。ちなみに夫はこの映画を最初に観たとき、すでにジャマイカに何十回も来たことがありましたし、住んでもいたので「ジャマイカとそんなに変わらない」という印象だったそうです。

シティ・オブ・ゴッド [DVD]

アレッシャンドレ・ロドリゲス / 角川映画



なお、ジャマイカのこういった背景などについては、まだジャマイカに住む前に"ボーン フィ デッド(Born Fi' Dead)"という本を読んでいます。この本はこのブログにコメントしてくださっているもりもと様が翻訳をされています。当時、まだ一度しか旅行で行ったことのない国をこの本で知るのはディープ過ぎて驚くことが多かったのですが、今、こうして生活してみたうえで読むと少し近い視点で解釈できるかと思って再度読んでいます。ご興味のある方は上記のもりもと様のお名前のところのリンクからお買い求めください。また、Amazonの書評はこちらからどうぞ。

ボーン・フィ・デッド : ジャマイカの裏社会を旅して

ローリー・ガンスト / MIGHTY MULES' BOOKSTORE



銃犯罪に関しては減っているとしても、ゲットーの生活は今でも同じような感じでしょうし、コカインは今の方が蔓延しているかもしれませんし(実際はわかりませんのでご勘弁を)、また2年後にやってくる選挙の前には激しい争いが行われるエリアがあるはずです。

私は自分で住みたくてこの国に来たわけではないので、どうしてこの国に住んじゃってるんだろう?と思うこともしばしばあります。が、憎めないな、この国、と思うことも同じくらいあります。この国に来て、日毎にタフになっていっている自分を感じつつ、少なくとも私を(いい意味で)タフにしてくれる、そしてジャマイカのことをたくさん教えてくれる素敵な人達が幸せになることを祈っています。
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by af_daba | 2010-10-22 07:20 | Book/Movie

縁あって住むことになった地球のほぼ裏側、ジャマイカで、私ことdabanが目で見た、感じた日常をおとどけしまーす。ゆるく、時にあつく。第5シーズンに突入しました。
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