地球のほぼ裏側から・・・

<   2010年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧




映画 Better Mus' Come

火曜日にジャマイカ産の映画、Better Mus' Comeを観に行ってきました。



物語は、1970年後半、ジャマイカの2大政党、JLP(Jamaica Labour Party: ジャマイカ労働党といってシンボルカラーは緑)とPNP(People's Nation Party: 人民党といってシンボルカラーはオレンジ)の対立が激化しているところから始まります。

ジャマイカはこの二つの政党が常に戦っていて、かつて、この時代の政治家たちはゲットー(貧困地域)の若者に武器を与え、敵対する政党の支持者を一人でも少なくするために殺させていたと言います。そんなシーンから始まるのですが・・・

この映画には、そういった時代背景をもとに、ゲットーの"抜け出せない"生活、風景(貧しい人々の生活の面、そして美しい自然の面)、当時のファッション、そして熱い恋愛模様が描かれている映画です。

これから観る方もいらっしゃると思うので、詳しくは書きませんが、バイオレンス映画にカテゴライズされてもいいのではないかと思うほど、目を覆いたくなるようなシーン(実際覆った)も多く、これと同じようなことが実際に起こっていたのかと思うと悲しかったです。ジャマイカという国は、一見陽気で、のんきで、楽しい国に見えますが、住んでいるとその反面に独特の暗さがあることに気づきます。それは貧しさから来るものがほとんどです。

また、貧しさにつけこみ、その生活から脱出させる振りをして悪いことをさせる金持ち、それが抜け出せないループになっていることに気づいているのか気づいていないのか、足を洗えない、洗おうと思ったときにはもう遅い・・・コカインに手を染めてしまうシーンはリアルすぎてこわかったです。

とはいえ、ポイントで笑えるシーンもあるのがジャマイカらしかったです。

ちなみに、キングストンには映画館が二つあって、1つは庶民的な場所、もうひとつはアップタウンにあるのですが、一緒に行った友人がアップタウン側に近い方に住んでいるので、こちらに行きました。が、客層はどう見てもこの映画のような生活とはまったく関係ないところで生活している人たちが多かったです。庶民的なほうで観ていたら、もっと身近な反応をみることができたかもしれないと思うと、こちらに行けばよかったかも、と思いました。

この映画の予告を観たとき、すぐに"City of God"を連想しました。これはブラジルのゲットーの若者の生活、それも60年代から80年代にかけてのギャングの抗争を描いたもので、わたしの好きな映画のトップ10に入る映画です、これをだいぶ意識して作ったのかな、と少し残念な気持ちになりました。この映画もやはり犯罪に関するものなのですが、映画の見せ方(色遣いや音楽やファッション)が私好み。オススメです。当時は普通に「ブラジルってこわいところなんだ、でもオシャレでやっぱり憧れの土地❤」と思っていたのですが、ジャマイカに来てからこの映画を観たら「あれ、起こっているところがジャマイカと大して変わらない」と印象が変わったのが驚きです。ちなみに夫はこの映画を最初に観たとき、すでにジャマイカに何十回も来たことがありましたし、住んでもいたので「ジャマイカとそんなに変わらない」という印象だったそうです。

シティ・オブ・ゴッド [DVD]

アレッシャンドレ・ロドリゲス / 角川映画



なお、ジャマイカのこういった背景などについては、まだジャマイカに住む前に"ボーン フィ デッド(Born Fi' Dead)"という本を読んでいます。この本はこのブログにコメントしてくださっているもりもと様が翻訳をされています。当時、まだ一度しか旅行で行ったことのない国をこの本で知るのはディープ過ぎて驚くことが多かったのですが、今、こうして生活してみたうえで読むと少し近い視点で解釈できるかと思って再度読んでいます。ご興味のある方は上記のもりもと様のお名前のところのリンクからお買い求めください。また、Amazonの書評はこちらからどうぞ。

ボーン・フィ・デッド : ジャマイカの裏社会を旅して

ローリー・ガンスト / MIGHTY MULES' BOOKSTORE



銃犯罪に関しては減っているとしても、ゲットーの生活は今でも同じような感じでしょうし、コカインは今の方が蔓延しているかもしれませんし(実際はわかりませんのでご勘弁を)、また2年後にやってくる選挙の前には激しい争いが行われるエリアがあるはずです。

私は自分で住みたくてこの国に来たわけではないので、どうしてこの国に住んじゃってるんだろう?と思うこともしばしばあります。が、憎めないな、この国、と思うことも同じくらいあります。この国に来て、日毎にタフになっていっている自分を感じつつ、少なくとも私を(いい意味で)タフにしてくれる、そしてジャマイカのことをたくさん教えてくれる素敵な人達が幸せになることを祈っています。
[PR]



by af_daba | 2010-10-22 07:20 | Book/Movie

プリクラ saved one of my customers!

こんばんは。

今日は前にプリクラを撮ったお客さんがたまたまあらわれました。

元気ー?なんて、そもそも日本ではプリクラに人がついていることもないし、お客さんと個人的な会話をすることなんてないかもしれませんが、私は覚えてる限りで声をかけたり、あいさつしています。
(「わたしのこと覚えてる?」って言われて憶えてないときは困るんですけどね)

彼女が、先日、携帯電話をなくしたんですって。それもどこでなくしたか覚えてなく、がっかりしていたそうなのですが、数日後、道を歩いていたらタクシーの運転手さんに、「おい君!携帯をなくさなかった?!携帯に写真貼ってなかった?」と言われたんですって。

そうです、彼女は自分が撮ったプリクラを携帯に貼っていたのです(みんなそうやって使うよねー)。それが、日本より行動範囲の狭い、そして知り合いにすぐ遭っちゃうジャマイカのことなので、タクシーの運転手さんは、携帯に貼ってあったプリクラの顔を覚えていたのでしょう、持ち主のところに届いたのです!!

プリクラが役に立ってくれてすごく嬉しかったです。
そもそも、ジャマイカでなくしたものが本人の手元に戻ることなんて絶対にないと思ったほうがいいのに!それにも感動してしまいました。

月曜日はジャマイカはHero's Dayということでお休みです。連休うれしいな♪家でのんびりします〜
お天気が不安定だし、最近遠出していませーん。
[PR]



by af_daba | 2010-10-16 21:51 | Business

Purse Flats®

ひょんなことから見つけたPurse Flats® という靴のブランド。
f0169328_12185683.jpg


クラッチバッグにフラットシューズが入っています。ちなみに、英語ではクラッチとも言うけど、小さなバッグのことはパースって言うことのほうが一般的かも。クラッチってファッション用語な感じかな。

f0169328_12184658.jpg

f0169328_1219561.jpg


ニューオリンズの靴ラバーであり、ビジネスウーマンのErika Wilson。ヒールの履き心地の悪さを感じていたのをきっかけに質のいいバレエフラットシューズを作ることを考えたんだそうです。(見たところ、アフリカンアメリカンで、お金持ちの家出身のソーシャライツとかじゃないですかね)

今では家の中はもちろん、オフィス、パーティなどのフォーマルな場所でも履いて欲しい、とのこと。

くりがちょっと深いのが難だけど(うるさいですね、ハイ)、靴もバッグも、お揃いで素敵。バッグも私好みのデザインです。靴がもう少し改良されたら欲しいな(されるのか?)。お値段もだいぶお手頃だし、家の中で履きたいな。色は黒、焦げ茶、白があるようです。海外に送ってくれるかは不明です。

最近新しい靴が欲しい病。犬にかじられてから、自らの注意力のなさを反省し、買ってないのです。
[PR]



by af_daba | 2010-10-12 21:54 | Fashion/Art

Kingston Style

Kingston Styleというファッションブログがあります。ジャマイカでのクラブイベントや、アップタウン系の集まりなどでおしゃれな人を撮影して、このブログに掲載しています。

基本的に、ジャマイカの若い子(10〜20代後半がメイン)の間で主流のスタイル、暑いのに自分のサイズより小さな服に身体を押しこんでタイトに着たり、奇抜な色遣いが、質以前の問題として好きになれません。

私は色も形もシンプルだけど落ち着いた色遣いだったり、でもそこに色でポイントをつけるスタイルや、ひとつだけ変わった形のものを着るのも好きなのです。つまり全身で[おしゃれしています!!]というアピールの強いスタイルが苦手ということですね。(ジャマイカ人はむしろそこに命かけてるけど)

でも、このブログでは私の審美眼にかなった(偉そうですいません)おしゃれな人が登場します。
これはスタジオで撮影されたものだと思いますが、パールとボーダーの合わせ方が超かわいい。
f0169328_911127.jpg

f0169328_9126.jpg


そしてさらにボーダー2連発。
この子は髪型とポーズでさらにかわいい感じになってる。ネックレスはダメだけど。
f0169328_9173274.jpg


こういうドレスを大人の女性が着るとクールでかっこいい。靴もラウンドトゥを合わせているのが私は好きです。ポインテッドトゥだったらクールにキマりすぎちゃうから。
f0169328_9171928.jpg


そして!こちらは60's意識な感じのドレスふたつ。

この人、髪型、サングラス、ドレス、バッグ、そして靴まで!全部好き!超素敵です。ヌードカラーのリップにしてるところが、アピールしすぎてないし。あー素敵。(ピアスはいらないと思いますが)
f0169328_917581.jpg


この女性のドレスもかわいい。もしかして近くで見たらあんまり質がいいものじゃないかもしれないけど(この手のドレスは遠目で見るのと近くでみるのと全然違う場合があって、ディスプレイしてあってかわいいなと思っても、実際手に取ると安っぽくて情熱が冷めるときが多々あるので)、彼女の健康的な雰囲気とグリーンがマッチしています。足元が見えないけど、そこらで1000円くらいで売ってそうなぺたんこサンダルじゃないことを祈ります。あと時計はクラッシックな華奢なのであって欲しかったな〜
f0169328_9173983.jpg


これは、Caribbean Fashion Weekでのひとコマ。私の好きなエスニックテイスト。普段着るものじゃないけど、見る分には超好みのスタイルと色遣い。このイベント、けっこう頑張っているみたいだけど、ショーに出るブランドの服ってどこに売ってるんだろう。見たことがありません。
f0169328_9172699.jpg


あとはおまけ、男子編。白とネオンカラーのパンツがおしゃれでかわいい。私は男性のスーツやドレスアップは、シャツもパンツもタイトな方が好きです。黒人は男性も手足が長く、お尻があがっててスタイルが超いいので、タイトな方が絶対にかっこいいのに、この国の人達は男性がタイトな服を着れば「おかま」と言い出すのが私にとってはすごく気持ち悪いです。なので時々タイトなスーツを着てる人を見ると目を奪われてしまいます。
f0169328_9171282.jpg


最後にこれは夏に行われたフェスでのショット。外国からのお客さんでしょうね、健康的でカジュアルでかわいい!髪がダウンスタイルなのがカジュアルな服装と相反していい!(ミスマッチ好きなので)
f0169328_9174856.jpg


ちなみに、ジャマイカ人女性のメイクは、基本的にアイメイクとグロスだけで、肌の質感を綺麗に見せるようにファンデーションやチーク、ブロンザーを付ける人をあまり見ません。逆に付けている人を見ると肌がつやつやしてて綺麗です。それよりも髪型(これ一番)とネイルに力を入れていますね。

写真はすべてKingston Styleからお借りしています(サイズ含め、加工していません)。

いちいちコメントしてうるさくてすいません。完全な自己満足、それも人の写真をお借りしてのお遊びですが、楽しいです、こういうの。
この写真達を見て、私の好みをよく知るお友達は「あーわかるわかる好きだよねそういうの」って言ってくれることでしょう☺
[PR]



by af_daba | 2010-10-07 18:57 | Fashion/Art

言い得て妙・・・

今日は日常の会話の中におけるちょっとした体験です。

働いているモールの中の電気屋さんで働く青年が2週間くらい前から姿を見せなくなりました。毎日会えば「Hi!」を言うくらいの間柄でしたが、いなくなると「あれ?」と思う。

ジャマイカ人って、突然居なくなる人が多いんです。

それでどうしちゃったのか聞いてみると「外国に行った(=移住した)よ」とのこと。

だから「ジャマイカ人って突然居なくなる人がおおいよね〜」と言うと

"When Jamaican disappears suddenly, they died, have gone to prison or overseas."
「ジャマイカ人が突然いなくなるときは、死んだか、刑務所か、海外(移住)だよ」と返されました。

うわぁ〜 言い得て妙すぎる!!と思って納得してしまいました。

それを他の人に言ったら、私が言ってる途中から同じことを私の声にかぶせて言ってきたので、ジャマイカの冗談というか、皆がよく言う皮肉みたいなものなんだろうな〜と思いました。

刑務所ってのはちょっとよくないけど、それだけ犯罪も多い証拠なんでしょうね。

そうそう、今日思い出したんですが、私、ジャマイカに来てもう2年半が過ぎようとしているのに、いまだに「ヤーマン」(Yesの意)と「ワーグワン?」(What's going on?の意)って会話の中で使ったことがありません。

というのも、たいしてパトワを話せないのに気軽に使ったところでパトワで返されて混乱するのが怖かったり、ジャマイカかぶれみたいに見えるのが嫌だったりしてなかなか使うタイミングがありません。

いつ使うんだろう。。。とふと考えてしまいました。

以上、今日なんとなく考えたことでした!
おやすみなさい☺
[PR]



by af_daba | 2010-10-05 23:10 | Life

Jessye Norman

ここのところあいにくの天気で夜は外に出ず家にいるので(普段から夜は外にはでかけませんが)、夜はテレビをぼーっと見ていました。

するとPBCジャマイカというチャンネルで、指揮者の小澤征爾さんが出ていました。そのことだけでも驚いたのですが(同じ日本人として嬉しい瞬間です)、さらに小澤さんの指揮で歌うのは黒人の女性オペラ歌手。クラッシック音楽には知識が乏しいせいで、私には「黒人の女性オペラ歌手」がとても珍しく映りました。

そしてそのことをTwitterでつぶやくと、たーきー様がそれはJessye Normanではなかった?とコメントを返してくださいました。そのとおり!そしてさらに、R.シュトラウス 4つの最期の歌をおすすめしてくださいました。

いろいろ調べていくと、こちらのJessye Norman女史、もうおばさまではありますが、ソプラノで、とても迫力のある声、そして美しい表情で歌っていて、眼と耳が釘付けになってしまいました。

おすすめいただいた、R.シュトラウス 4つの最期の歌 のSeptember


歌詞はWikipediaに載っていたので、転載させていただきます。

九月
庭は喪に服し
雨が花々に冷たくしみ込む
夏は震える
静かにその終わりを待ちながら

金色の葉が次々と
高いアカシアの木から落ちる
夏は慌てて物憂げに微笑む
絶えてゆく庭の夢に

長い間薔薇の傍らに
夏はたたずみ、休息を望む
そしてゆっくりと
疲れきった目を閉じる
=================

歌っている内容を読みながら、その歌う姿を見、そして聴くとその歌声の深さが一層意味の有るものに感じられる気がします。
このライブでのJessye Normanは、神々しく、(そう思うのは私だけかもしれませんが)黒人女性から感じられる独特の母性を感じずにはいられません。
また私はこの歌詞にとても惹きつけられました。夏の終わりの表現がさみしく、でも美しい。

そしてこちらはアヴェ・マリア。
私、無知すぎるので、今回知ったことがいろいろあるのですが、アヴェ・マリアは聖書の祈祷文であり、また、同じ歌詞で様々な作曲家が曲をつけているのですね。

これはGounod(グノー)のアヴェ・マリア。シューベルトのも有名ですが、私はこちらのほうが好きです。ゾクゾクして、そしてじんわり、なんだか泣きそうな気持ちに。


最後にビゼーのカルメンからHabanera


クラッシック音楽は私はこれまでほとんど聴いてこなかったので、昨日今日でいろいろな文章を読み、音楽を聴いて勉強になることがたくさんありました。それでもほんの少しに過ぎませんが。

長い時を経て引き継がれてきた音楽は素晴らしいものだと思います。どんな音楽も演奏する人、歌う人が違うだけで異なる表情を映し出しますが、その歴史が長いだけ本当にたくさんの人たちに愛され、演奏され、歌われ、聴かれてきたのでしょう。謎が多いとされるのも、ミステリアスで人々を魅了するひとつの理由かもしれません。

もっともっと知って、そして聴いてみたいと思いました。
雨がJessye Normanに出会わせてくれました。

新しい出会いにワクワクします。
それを記しておきたくて今日の日記にしてみました。

最後に、私の人生で最初のクラッシック音楽は、おそらくビゼーのアルルの女からファランドール(祝いの踊りという意味)です。
目黒区の小学校(確か5年生)が一同に集まって頑張って練習した合奏を披露するという合奏お披露目会みたいなもので、この時、木琴を担当しました。久しぶりに聞いてみました。懐かしくて涙が出そう。。。


[PR]



by af_daba | 2010-10-01 22:29 | Music

縁あって住むことになった地球のほぼ裏側、ジャマイカで、私ことdabanが目で見た、感じた日常をおとどけしまーす。ゆるく、時にあつく。第5シーズンに突入しました。
by af_daba
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

画像一覧