秋のバザー
土曜日はもちろん仕事があるのですが、今日はどうしても行きたいと思っていたイベント、
International Proxy Parents主催のバザーがありました。はるか昔のことですが、幼稚園の頃、バザーは毎年11月にあった覚えがあるので、私の中では秋のイメージが強いのです。
さて、お恥ずかしながらこの組織の日頃の具体的な活動を存じあげないのですが、"Proxy Parents"というだけあって、誰でも親のいない子供たちの親代わりとなってサポートしてあげられるような仕組みを運営しているのだと思います。チャリティー団体ですね。
このイベントでは、各国のブースが出、それぞれの国の特産品、おみやげ的な物、フリーマーケットのように誰かの使ったものが売られていました。また、食べ物を出している国もありましたし、日本のブースでは、私の友達であるRIEさんによるヘアカット、こちらにも時々遊びに来てくださるアーティストのRicoさんによる似顔絵コーナーがあったようです(私が行った時間が早かったため見ることができませんでした)。
また、今月は、このバザーと、そしてコンサートがあるようで、その売上がすべてこの団体に寄付されるようです。
ホテルのプールサイドで行われたのですが、こんな感じでプールを囲むように各国のブースが出ていました。
私はというと、日本のブースで頑張っている友達二人と、お世話になっている方々にご挨拶をしたあと、各国のブースを一回り。ひととおり見たあとで、何を買うか決めました。外国のブースが私のお目当てだったのです♪
そして戦利品がこちらの二つ。クッションは、IPPの施設にいる子供たちが作った物、星の模様がついたキャンドルホルダーはアフリカのブースで中古ですが気に入ったので。(こういうシルバーのキャンドルホルダーって、この国にはなかなかないんです)
どちらもかわいくて大満足のお品です。
ところで、参加国の中に、アメリカやイギリス、カナダなどの大国、ヨーロッパ勢が全然いなかったのが不思議でしたが・・・。
ちなみに、チャリティーに対する考え方なのですが、ジャマイカに来てから少し変わりました。これはとても複雑な気持ちなのですが、恵まれない子どもが多い割に、国がサポートしていないこの国では、いくら組織に寄付をしたところで、上の人が持っていってしまうことが多いと言われています。だったら直接貧しい子供に何かしてあげたほうがいいのではないかと思うほどです。
とはいえ、やみくもに「お金ちょうだい」と求められるとあげたくないのが私の心理。何かしてくれたら(労働と引換に)お金を払えたらいいなと思っています。
なので、今回の買い物は私にとって満足できる形(その子たちが作ってくれたものに対して対価を払う)でした。それは見返りを求めているのではなく、「物」という形で寄付したことの成果を見ることが出来たら素晴らしいという意味です。
ここからは、今回のバザーに対して思ったことですが、ジャマイカは、財政面において豊かな人と貧しい人達の生活にほとんど接点はありません。参加している人たちは私が見ても豊かな人達がほとんどで、実際貧しい人たちの生活をまったく知ることもなく生きているし、知ろうとも思っていない人たちが多く開催に携わっていたようです。
誤解してほしくないのは、それがいけないと言っているのではありません。「寄付」という行為ができるのは、少しでも余裕がある人達ですし、自分もその一人であることには間違いはありません。
ただ、こういったチャリティの活動にしても、そしてジャマイカにおけるエコ活動にしても、財政面において豊かな人達だけの「自己満足」で終わったらまったく意味がないのです。貧しくて育てられなくて放置されてしまった子供が増えないように、学校の教育の中で、学ぶことは大切なこと、きちんと避*妊し、計画をたてること、家族のありかたを見せること、そういった動きをしていかなければ、エイズも増える一方です(もちろん真面目に恋愛をして結婚している人もたくさんいますが、結婚をせず、複数いる子供の父親が全員違う人もまだまだいます)。
*今、たまたまつけていたBET(Black Entertainment TV)の、ニュースに対してディベートする番組で、「黒人女性の45%は結婚していない」と言っていました。これはアメリカだけの数字だと思いますが、ジャマイカも同じくらい、もしくはそれ以上いてもまったくおかしくありません。
エコについては、ここ数年で動き出した団体があるようですが、こちらも豊かな人達によって行われています。実際、一般家庭では庭でゴミを燃やす人は五万といますし、ゴミの分別・リサイクルはなし、ゴミのポイ捨ては一向に減らないし、モラルの低さにうんざりするほどです。こういう人たちへの、国をあげての働きかけがない限り、地球の温暖化を知らない人のほうが多いはずです。美しい海の砂浜が年々狭くなってきていることも別に気にかけていないのです。
熱くなって書いてみましたが、私ができることと言えば、普通の会話の中でいろいろ教えて、というのは上から目線で生意気ですが、出来る限り、伝えていっています。そういうことで少しずつ変わってくれたら最高に嬉しいのです。
毎日がカルチャーショックで、考えさせられることが本当に多い国です。ジャマイカのことを好きじゃないと思っていましたが、本当にジャマイカを嫌いな人は、もっと「嫌い」度合いが強い様子なので、私はけっこうジャマイカのことを好きになってきているみたいです。
*追記(11/17)
この記事を書いて数日経って読みなおしてみると、少し私の感情が強いのが自分で変だなあと思いました。こうするべきああするべきと書く割に何もしてないですしね。
具体的に私がやりたいのは、石原軍団の炊き出しみたいなやつです(気づけば名前もそのとおりですね)。みんなが暖かくなれる何かをしたい。その場限りの手助けかもしれないけれど、みんなの笑顔が見られたら私も嬉しいな。(実際はお腹へってる人は切羽詰まって殺伐としてるかもしれませんが)ちょっと反省?思い直してみたので追記しました。
International Proxy Parents主催のバザーがありました。はるか昔のことですが、幼稚園の頃、バザーは毎年11月にあった覚えがあるので、私の中では秋のイメージが強いのです。
さて、お恥ずかしながらこの組織の日頃の具体的な活動を存じあげないのですが、"Proxy Parents"というだけあって、誰でも親のいない子供たちの親代わりとなってサポートしてあげられるような仕組みを運営しているのだと思います。チャリティー団体ですね。
このイベントでは、各国のブースが出、それぞれの国の特産品、おみやげ的な物、フリーマーケットのように誰かの使ったものが売られていました。また、食べ物を出している国もありましたし、日本のブースでは、私の友達であるRIEさんによるヘアカット、こちらにも時々遊びに来てくださるアーティストのRicoさんによる似顔絵コーナーがあったようです(私が行った時間が早かったため見ることができませんでした)。
また、今月は、このバザーと、そしてコンサートがあるようで、その売上がすべてこの団体に寄付されるようです。
ホテルのプールサイドで行われたのですが、こんな感じでプールを囲むように各国のブースが出ていました。
私はというと、日本のブースで頑張っている友達二人と、お世話になっている方々にご挨拶をしたあと、各国のブースを一回り。ひととおり見たあとで、何を買うか決めました。外国のブースが私のお目当てだったのです♪
そして戦利品がこちらの二つ。クッションは、IPPの施設にいる子供たちが作った物、星の模様がついたキャンドルホルダーはアフリカのブースで中古ですが気に入ったので。(こういうシルバーのキャンドルホルダーって、この国にはなかなかないんです)
どちらもかわいくて大満足のお品です。
ところで、参加国の中に、アメリカやイギリス、カナダなどの大国、ヨーロッパ勢が全然いなかったのが不思議でしたが・・・。
ちなみに、チャリティーに対する考え方なのですが、ジャマイカに来てから少し変わりました。これはとても複雑な気持ちなのですが、恵まれない子どもが多い割に、国がサポートしていないこの国では、いくら組織に寄付をしたところで、上の人が持っていってしまうことが多いと言われています。だったら直接貧しい子供に何かしてあげたほうがいいのではないかと思うほどです。
とはいえ、やみくもに「お金ちょうだい」と求められるとあげたくないのが私の心理。何かしてくれたら(労働と引換に)お金を払えたらいいなと思っています。
なので、今回の買い物は私にとって満足できる形(その子たちが作ってくれたものに対して対価を払う)でした。それは見返りを求めているのではなく、「物」という形で寄付したことの成果を見ることが出来たら素晴らしいという意味です。
ここからは、今回のバザーに対して思ったことですが、ジャマイカは、財政面において豊かな人と貧しい人達の生活にほとんど接点はありません。参加している人たちは私が見ても豊かな人達がほとんどで、実際貧しい人たちの生活をまったく知ることもなく生きているし、知ろうとも思っていない人たちが多く開催に携わっていたようです。
誤解してほしくないのは、それがいけないと言っているのではありません。「寄付」という行為ができるのは、少しでも余裕がある人達ですし、自分もその一人であることには間違いはありません。
ただ、こういったチャリティの活動にしても、そしてジャマイカにおけるエコ活動にしても、財政面において豊かな人達だけの「自己満足」で終わったらまったく意味がないのです。貧しくて育てられなくて放置されてしまった子供が増えないように、学校の教育の中で、学ぶことは大切なこと、きちんと避*妊し、計画をたてること、家族のありかたを見せること、そういった動きをしていかなければ、エイズも増える一方です(もちろん真面目に恋愛をして結婚している人もたくさんいますが、結婚をせず、複数いる子供の父親が全員違う人もまだまだいます)。
*今、たまたまつけていたBET(Black Entertainment TV)の、ニュースに対してディベートする番組で、「黒人女性の45%は結婚していない」と言っていました。これはアメリカだけの数字だと思いますが、ジャマイカも同じくらい、もしくはそれ以上いてもまったくおかしくありません。
エコについては、ここ数年で動き出した団体があるようですが、こちらも豊かな人達によって行われています。実際、一般家庭では庭でゴミを燃やす人は五万といますし、ゴミの分別・リサイクルはなし、ゴミのポイ捨ては一向に減らないし、モラルの低さにうんざりするほどです。こういう人たちへの、国をあげての働きかけがない限り、地球の温暖化を知らない人のほうが多いはずです。美しい海の砂浜が年々狭くなってきていることも別に気にかけていないのです。
熱くなって書いてみましたが、私ができることと言えば、普通の会話の中でいろいろ教えて、というのは上から目線で生意気ですが、出来る限り、伝えていっています。そういうことで少しずつ変わってくれたら最高に嬉しいのです。
毎日がカルチャーショックで、考えさせられることが本当に多い国です。ジャマイカのことを好きじゃないと思っていましたが、本当にジャマイカを嫌いな人は、もっと「嫌い」度合いが強い様子なので、私はけっこうジャマイカのことを好きになってきているみたいです。
*追記(11/17)
この記事を書いて数日経って読みなおしてみると、少し私の感情が強いのが自分で変だなあと思いました。こうするべきああするべきと書く割に何もしてないですしね。
具体的に私がやりたいのは、石原軍団の炊き出しみたいなやつです(気づけば名前もそのとおりですね)。みんなが暖かくなれる何かをしたい。その場限りの手助けかもしれないけれど、みんなの笑顔が見られたら私も嬉しいな。(実際はお腹へってる人は切羽詰まって殺伐としてるかもしれませんが)ちょっと反省?思い直してみたので追記しました。
by af_daba
| 2010-11-13 23:09
| Life
縁あって住むことになった地球のほぼ裏側、ジャマイカで、私ことdabanが目で見た、感じた日常をおとどけしまーす。ゆるく、時にあつく。第5シーズンに突入しました。
by af_daba
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